中古のブランドバッグや財布は、ちょっとした工夫次第で売れる金額に差が出ることを知っていますか?
誰でもできる工夫なのに、高額買取につながるならば、やらなければ損。
使わなくなったブランドバッグや財布がある人は、高く売るための準備を整えてから売りに出しましょう。
この記事でわかること
- 中古バッグの価格が決まるポイント
- 高く売りやすいブランド
- 高く売るための工夫
ブランドバッグや財布の中古価格を決めるポイントは?
ブランドバッグや財布は、誰にも人気で、欲しがる人も多いため、中古でも比較的高く売れやすいものです。
しかし、条件の悪いものは高値が付かず、売れないこともあります。
中古のブランドバッグや財布を売る際には、以下のポイントをチェックして、自分のバッグや財布が高く売れるかどうか知っておきましょう。
査定員が気にする重要ポイント
- ブランドの種類
- モデル・シリーズの人気・流行
- モデル・シリーズの希少性
- 傷みやキズの有無(ない方が良い)
- 臭いの有無(ない方が良い)
- 付属品の有無(ある方が良い)
ブランドの種類
ブランドの種類は、高値になるかどうか、売りやすいかどうかを大きく左右するものです。
人気のブランド、憧れのハイブランドは高値に、そうではないものは安値になります。
詳しくは下の「高く売れるブランド品・高く売れにくいブランド品とは?」で解説します。
モデル・シリーズの人気・流行
同じブランドの中でも、年式やモデル、シリーズによって人気に差が出ます。
やはり、人気の高いモデルやシリーズは中古品も高くなるため、今どんなものが流行っているか、知っておくことも大切です。
たとえば、みんな知っている人気のルイヴィトンのバッグでも、すべてが高いわけではありません。
最近の傾向としては、昔流行ったセカンドバッグやリュックサックはあまり人気が高くありません。
反対に、近年ではトートバッグ型やストラップの短いセミショルダー型は人気が高く、高値になる傾向です。
また、大きめボストンはそれほど高くありませんが、小型ボストンでショルダーバッグになるものは人気高めです。
このように、その時々で人気のモデルは変わります。
モデル・シリーズの希少性
ブランドの中でも希少性の高いモデルやシリーズは高値になりやすい傾向です。
- 期間限定品
- 数量限定品
- 地域限定品
- 非売品(ノベルティグッズ)
- 廃盤品
こうしたレアものは、なかなか新品では手に入らないため、中古価格が定価を上回ることもあります。
コンデション(傷みやキズの有無)
中古のブランドバッグや財布で重要視されるのは、傷みやキズ、スレ、色あせなどのコンデションです。
当然のことながら、次の持ち主が嫌がるようなひどい状態のものは高く売れません。
破れや穴あき、持ち手の破損など、バッグや財布として機能しないものは当然売れませんが、細かな部分もチェックが入ります。
皮革や布、メッキされた金属金具などで作られるバッグや財布類は、どうしても経年劣化と使用による傷みが出るものです。
その中でも特に気になるのは、
- バッグの底のスレ
- 四隅の角スレ
- バッグ持ち手の汗染み
- 皮革の焼け
- 内側のペンのインク跡
- 財布のコインによるスレやサビ
- ファスナーのメッキ剥げ
- バックルのメッキ剥げ
- 金属部分の曇り
などです。
臭い
皮革や布を使うバッグ類には、匂いも付きやすく、悪臭に属する臭いのするバッグは高く売れません。
財布も臭いはつきますが、バッグほど大きくないため、匂っても影響は少なくなります。
注意したいのは、
- 普段から香水を愛用している
- ショウノウなど臭いの強い防虫剤を入れた押入れに長く収納している
- 食べ物をよく入れて使っていた
- 長く放置してかび臭い
などです。
特にショウノウなどの匂いは落ちにくく、ブランドのおしゃれな感じをぶち壊すため注意が必要と言えます。
付属品
ブランドバッグや財布の付属品としては、
- ギャランティカード
- 外箱
- 収納袋
- ショッパー
- 包装用リボン
などがあります。
これらはセットになっていた方が高く売れます。
高級ブランド品はショッパーや箱も普通に値段が付くため、捨てないで取っておきたいものです。
また、ショルダーバッグにするための付け替え用ショルダーベルト、カデナ(パドロック・南京錠)、財布のストラップなども付属することがあります。
ブランドバッグを買取査定に出すときのコツ
ブランドバッグや財布を査定に出す前に、上記のポイントを最大限に生かすために工夫しましょう。
どうしたら高く売れるか、ブランドバッグや財布を高値にするコツを紹介します。
査定前にやりたい工夫・高値のコツ
- クリーニングする
- 臭いを減らす
- 付属品をまとめる
- 買取相場の目安を知る
クリーニングする
ブランドバッグや財布を売るときには、ホコリっぽさやカビなどをできるだけなくしておきたいものです。
普段のお手入れと同じ、もしくはほんの少し丁寧に掃除しておきましょう。
全体的に乾拭きする
ホコリを被っていると古くさく見えるため、全体のホコリを取っておきましょう。
クリーニングのグッズがない場合は、柔らかい清潔な布で、傷つけないように拭いていきます。
カビ・頑固な汚れを落とす
革製品にカビが生えているときは、とりあえず乾拭きした後、革用のクリーナーを布に取り、その布で磨きます。
その後は革用のクリームで保湿しておきましょう。
ただし広範囲に渡ってカビている場合には、自己ケアは困難です。
色の薄いものも要注意です。
ヘタにいじると変色のリスクが高まるため、何もせず現状のままで買取店に持ち込んだ方が安全かもしれません。
細かいスキマのホコリを綿棒などで掻きだす
ブランドバッグや財布を売るなら、細かい部分の汚れにも気を配りましょう。
ちょっとしたクリーニングで印象が見違えるほどよくなり、高く売れます。
バッグや財布の内側の折り目などにたまったホコリも、綿棒などで掻き出し、取っておきましょう。
金属部分を拭く
バッグのハンドル(持ち手)を繋ぐ金具、パドロック(カデナ)、ロゴプレートなど、金属部分は曇りやサビなどが出やすい部分です。
金属部分は原則、薬剤などを付けずに、柔らかい布で乾拭きだけしておきましょう。
金属に詳しい人なら良いですが、詳しくない人が金属磨きなどのクリーナーを使うと、メッキをはがしてしまう恐れがあります。
剥げたメッキは元に戻らず、中古の価格を下げてしまう原因です。
失敗の恐れがあるなら、最初からやらない方が安心です。
臭いを減らす
ブランドバッグや財布などの革製品・布製品は臭いが付くことがあり、それが中古価格に影響を及ぼします。
「臭いが気になるかも?」と思ったら、簡単に臭い対策もしておきましょう。
買取店では、匂いもちゃんと嗅いでチェックしています。
乾燥したお茶の葉を入れておく(消臭)
バッグの臭いが気になる人は、お茶の出がらしで消臭しましょう。
お茶の出がらしを十分に乾燥させ、不織布の袋などに入れてバッグの中に入れておきます。
お茶の消臭効果で、バッグの臭いも緩和されるでしょう。
陰干しする
バッグの臭いが気になるときは、陰干ししておくのも効果的です。
直射日光には当てないようにして、風を通してあげましょう。
付属品をまとめる
バッグや財布を買ったときに付いてきた付属品を揃えましょう。
ギャランティカードや保証書は、ブランドの真贋の信用性も高めます。
外箱やショッパーなどは、次の購入者がプレゼントするのにも役立ちます。
エルメスのカデナ(南京錠)などは、ロックとキーが揃っているとそれだけでも価値があります。
もしもショッパーやリボン、箱などが余っている場合も、バッグなどの大物を売るときに抱き合わせで売ると買取価格を底上げできます。
買取相場の目安を知る
ブランド品の買取価格は、買取店ごとに異なります。
そのため、複数のお店で査定してもらう、オークションの落札価格を調べる、などで売る前に自分なりに相場を知っておきましょう。
最近の買取店はオンライン査定やメール査定など、手軽な査定方法を取り入れています。
そのため、複数店の査定も無理なく進められます。
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高値で売れる、スピーディに売れる買取店はこちら。
ブランドバッグや財布のお手入れの注意点
ブランドバッグや財布をお手入れする際には、いくつか注意したい点があります。
綺麗な方が高く売れますが、余計なリスクを負ってまで綺麗にする必要はありません。
注意点を守り、ミスなくお手入れを終えましょう。
査定準備の注意点
- 水ぶきはできるだけ避ける
- 使い慣れないオイルやクリームは避ける
- 部品交換等の余計なメンテナンスはしない
水ぶきはできるだけ避ける
ブランドバッグや財布のお手入れでは、水ぶきは原則しないでください。
普段やっていない人が、重曹水やカビ取りクリーナーなどの水系のお手入れをするのは、かなりのリスクを伴います。
水分や洗浄成分などが垂れたり、付きすぎたり、金具の奥に入り込んだりして、シミや劣化の原因となりかねません。
ただし、普段からやり慣れている場合には問題ありません。
使い慣れないオイルやクリームは避ける
皮革製品のツヤ出しや栄養のために塗るオイルやクリームですが、普段使っていない場合は無理に使うのは避けましょう。
やり方を知らずに使うとキレイになるどころか、逆にシミの原因になる可能性があります。
普段からお手入れに使っていて慣れている人以外は、プラスアルファのお手入れをするのはリスキーです。
ご自宅でキャンバス製品をお手入れする際は、ミンクオイル、香水、アルコールを含んだ消毒ジェルやスプレー、レザーローション、クリーナー、化学薬品などを使用しないでください。これらを使用すると、キャンバス地に悪影響を及ぼし、通常より早く傷みが生じる場合があります。
知らないと本当に怖いですね。
部品交換等の余計なメンテナンスはしない
ブランドバッグや財布は、劣化や色あせしている部品でも、部品そのものに価値があります。
そのため、ファスナーの引き手やショルダーベルトのナスカンなどの部品の状態が悪い場合も、外部の製品に付け替えてはいけません。
良かれと思って、手間をかけても、余計に価格を減らしてしまうことがあります。
特に、ブランドのロゴなどが刻印されている部品は、交換せずそのまま売りましょう。
高く売れるブランド品・高く売れにくいブランド品とは?
ブランド品は中古でも高く売れることがありますが、それほど高くならないものもあります。
ブランド品を手放そうと思ったら、自分の持っているブランド品が高くなるかどうか、一般的な中古相場を知ることも大切です。
元値に比例して中古価格も高くなるブランド品
以下のようなブランド品は元値に比例して中古価格も高くなる傾向です。
不変の人気を誇る!超ハイブランド(50~200万円台の商品が普通にあるブランド)
「超」が付くくらいのハイブランドは、基本的に中古品でも価値が衰えず、高値になる傾向です。
超ハイブランドの例としては、エルメスやシャネルなどがあります。
※カルティエもハイブランドであり、ジュエリー類は中古市場で人気ですが、バッグ類は中古市場ではそこまで人気が高くありません。
元値が非常に高いため、「中古品でもいいから欲しい」と思う人が絶えません。
そのために、中古品でもコンデション次第ではかなり元値に近い価格でやり取りされるケースもあります。
日本で人気の高いハイブランド(人気商品の価格帯が~50万円以内)
人気の有無は中古市場に大きな影響を与えます。
人気の高いハイブランドは、中古でもやはり人気です。
日本で人気の高いハイブランドは、ルイヴィトン、グッチなど。
「多くの一般人が奮発すれば新品を買える」イメージのブランドが該当します。
レアもの・廃盤品
現在ではなかなか手に入らないレアものや廃盤品、数量限定品なども、中古でも欲しい人が多く、高値になる傾向です。
市場に出回っている数が少なければ少ないほど希少価値となります。
元値は高いのに中古価格は高くならないもの
元値は高いブランド品でも、中古では高く売れないものもあります。
日本で流行が去った海外ブランド(新品の価格帯は数十万円台と割と高い)
海外ブランドにも多少の流行りすたりがあります。
人気に陰りが出たブランドは、買った時の価格が高くても中古では高値が付きません。
失礼にあたるためブランド名は出しませんが、「懐かしい!20代の頃流行ってたな~」「最近あまり見なくなったな」と思うものが該当します。
新品価格はルイヴィトンなどと変わらないブランドです。
(F※※※Iとか、C※L※※Eとか)
アウトレット品のあるブランド
海外の人気ハイブランドでも、アウトレット商品も売り出しているブランドは高値が付きにくい傾向を感じます。
というのも、アウトレット品の扱いがあるブランドは世間に出回りやすくなり、新品でも購入しやすくなるためです。
アウトレット品なら新品でもわりと安く買えるため、ブランド全体の中古品の価値も下がります。
原則、正規品は高値に、アウトレットは安値に査定しますが、入荷数が増えて需要と供給のバランスが崩れるため全体的に安くせざる得ません。
また、査定員もどちらか判断するのに神経を使い、査定が大変です。
筆者が査定員だった時も、店側はアウトレットを警戒していました。
※アウトレットとはサンプル商品や傷のあるものなど、正規品としては使えないB級品のこと。
(C※※CHとか)
国内ブランド
基本的に、国内ブランドの商品は中古には高値が付かない傾向です。
ジュエリーなど素材に価値があるものは別として、バッグや財布などは買取価格が低くなります。
私的刻印のあるもの
ブランド品の中には、名前や記念日などを刻印できるものもあります。
ルイヴィトンのイニシャル入れサービスが有名なところです。
こうした刻印は、持ち主にとっては思い出や記念ですが、次に使う人には関係がなく、むしろ邪魔です。
そのため、買取価格もそのブランドの相場よりも下がってしまいます。
ブランド品売るなら準備を徹底しよう
ブランドバッグや財布は、さまざまな条件によって価格が変わります。
とはいえ、基本的には万人受けして売れやすいため、良いものは中古でも高く売れて、換金性は高いと言えます。
使わないブランドバッグや財布があったら、高く売れるように入念に準備を整えましょう。