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ジュエリー買取で高く売るコツとは?元査定員が高額買取に必要な工夫を解説!

ジュエリーを高く売りたいなら、ちょっとした工夫が必要です。

中古ジュエリーはリーズナブルな価格で手に入るからと、買い手も付きやすいものですが、上手に売らないと損をしてしまうかも?

大手リサイクルショップで査定スタッフをしていた筆者が、ジュエリーの中古価格を決めるポイントや売る際にしておきたい工夫などを紹介します。

使わなくなった高額ジュエリーは、丁寧に準備を整えて、高値で売りましょう。

この記事でわかること

  • ジュエリーの中古価格を決める判断基準
  • ジュエリーに高値を付けるコツ・工夫
  • 高く売れるジュエリーと高く売れないジュエリー
  • ジュエリーを買取に出す時の注意点

もくじ

ジュエリー買取の価格を決めるポイントは?

ジュエリーを高く売りたい人は、まずは中古ジュエリーの中古価格が決まるポイントを知っておきましょう。

買取店の査定ではどこを見られるのか、どんな商品なら高くなるのか、知ることで高く売れるかどうか判断できます。

中古ジュエリーは、一つ一つのさまざまな条件で価格が変わり、一つとして同じ価格の商品はありません。

ちょっとした条件の差が金額に大きな影響を与えることもあるため慎重に見極めましょう。

チェックポイント

  • 貴金属の重さ(金やプラチナをどれくらい使っているか)
  • 貴金属の比重(金やプラチナの純度)
  • ダイヤの質と大きさ
  • 再販できるかどうか(できないものは金属の価値のみで査定)

貴金属の重さ

中古ジュエリー買取で大きなポイントとなるのは、金やプラチナなどの地金の重量です。

重ければ重いほど、貴金属が多く使われているとして、高額買取につながります。

買取専門店などでは、小さな金属片でも測れる専用のはかりが置かれており、小さなピアスのキャッチでさえ計測が可能です。

重ければ重いほど高く売れますが、どんな小さなものでも価格が付く可能性はあるため、試しに売ってみることをおすすめします。

貴金属の比重

貴金属ジュエリーは、基本的に金やプラチナ(いわゆる貴金属)と銅やパラジウムなどの金属(割り金)を合わせて作られています。

そして、当然ながら金やプラチナの占める割合が高いほど、価格は高くなります。

比重は、その割合を知るために用いられる値です。

金やプラチナは比重が重く、そのほかの金属は軽いため、比重値が大きいほど金やプラチナの割合が高く、価格も高いことになります。

タングステンなど、一部例外的に比重が重い金属もありますが、金やプラチナの製品については比重は原則、大変重視されるポイントです。

刻印と比重計

K18やpt900といった刻印も、金やプラチナの純度(比重)を示しています。

しかし、作られた国や年代によって同じ刻印でも実際の比重は異なることがあります。

そのため、買取専門店などでは刻印があっても比重計という機器を用いて本当の純度(比重)を計測するのが一般的です。

ダイヤの大きさと質

ダイヤモンドジュエリーは、ダイヤの大きさ(カラット)と品質(クラリティやカット)で価格が変わります。

大きくて品質の高いダイヤモンドは中古ジュエリーとしても高い金額で売れますが、小さいものや品質の悪いものは価格がつかないこともあります。

ダイヤの価値判断は難しい

ダイヤモンドの価値を正しく判断し、買い取ってもらうためには、それなりの目利きが必要です。

そのため、良いダイヤモンドを売りたい人はダイヤモンドの査定ができる店で見てもらうことが必要となります。

再販・再利用できるかどうか

中古ジュエリーは、買取店などで買われた後、ジュエリー商品として再び売られるものとそうではないものに分かれます。

再びジュエリーとして売られない場合には、潰されて金属の塊(地金)となり、再び何らかの形の製品になります。

商品としてその店で再販されるジュエリーと比べて、潰されるジュエリーは高くは売れません

金属としての価値しかないため、金やプラチナの重さ分だけの価値となります。

再販できるジュエリーとそうでないものの判断基準は以下の通りです。

再販できるかどうかの決め手

  • 人気のデザイン・ブランドかどうか
  • 金属部分のキズの有無
  • 宝石の欠けやキズの有無
  • サイズの有無(万人受けするか)
  • イニシャルなど私的刻印の有無

人気のデザイン・ブランドか

人気ブランドやおしゃれなデザインのジュエリーは、再販される可能性が高くなります。

有名ブランドの高級ジュエリーであれば、中古でも人気が高く、かなりの高値が付くこともあります。

金属のキズ

軽いこすれ程度であれば問題ありませんが、目立つキズのあるジュエリーは再販が難しくなります。

特に無名のジュエリーや量販店のジュエリーなどは潰される可能性が高めです。

人気ブランドなどは、ある程度状態が悪くても再販されることがあります。

宝石の欠けやキズ

宝石の付いたジュエリーでは、宝石の状態でも判断されます。

宝石に欠けやキズがある場合には再販できません。

特にカラーストーンは中古市場ではあまり価値が高くないため、再販できない場合には評価の対象にしてもらえないことがあります。

サイズの関係あるものは

ネックレスやブレスレット、ピアスなどは関係ありませんが、指輪はサイズが決まっています。

サイズの違う人は使えないため、サイズが決まっているものは再販のハードルも高めです。

特に大きすぎるサイズ・小さすぎるサイズの場合、売れないこともあります。

女性であれば、8~13号、男性であれば15号〜20号あたりが平均なので、その範囲を超えたサイズは売りにくい傾向です。

私的刻印の有無

婚約指輪や結婚指輪など、私的刻印のあるジュエリーは原則、再販できません。

潰して金属を取り出すものとして買い取られるため、金額も低くなります。

(ただし、結婚指輪や婚約指輪は貴金属やダイヤの質も高いため、ある程度しっかりした金額で売れることが多いようです)

ジュエリーを買取査定に出すときのコツ

ジュエリーの買取査定のポイントは、重さや品質など自分の努力では変えられないこともありますが、ちょっとしたコツで有利に買取してもらえることもあります。

ジュエリーを買取査定に出すときにやっておきたいことをまとめました。

査定の際にやっておきたいこと

  • 箱や鑑定書などの付属品をセットする
  • ジュエリークリーナーでケアしておく
  • 金やプラチナの相場が高いタイミングで出す
  • 売るものを複数点まとめおく

箱や鑑定書などの付属品をセットにする

ジュエリーは、潰して地金にされるより、再販予定で買い取ってもらう方がお得です。

そのためには、買った時の外箱やジュエリーケース、鑑定書や保証書、鑑別書、ショッパーなどの付属品をセットで売ることが大切です。

できるだけ多くの付属品を揃えることで、再販の価値が付きやすくなり、高値が期待できます。

ジュエリークリーナーでケアしておく

ジュエリーの汚れを簡単に落とせるジュエリー専用のクリーナーでケアすることで、見栄えが良くなります。

宝石の曇りなどが取れ、少しだけ新品の状態に近づくため、高値が付きやすくなるでしょう。

クリーナー液は100均などでも売っています。

普段のお手入れとしても使えるため、買っておいても損はありません。

超音波で洗えるジュエリークリーナーは買うと高いため、近所の宝石店やメガネ屋などのサービスを使うのがおすすめです。

金やプラチナの相場が高いタイミングで出す

金やプラチナなどの主要貴金属は、株式などと同じように市場で売り買いされており、価格相場は日々変化しています。

その時々で変わる相場に合わせ、中古貴金属の買取相場も上下するため、自分の持つジュエリーの地金が高い時に売りに出すことも大切です。

金とプラチナも、以前はプラチナの方が高い時代が続いていましたが、2022年現在では逆転の現象が起きています。

査定に出すものを複数点まとめておく

ジュエリーは一つひとつ、小さなものでも意外と良いお値段が付くものです。

そのため、1点でも十分ではありますが、複数売りたいものがあるときは、まとめた方が高値になります。

数量の分だけ加算されるという意味ではなく、複数まとめ買いの方が買取店もお得なので、ちょっと良い条件を出してくれるのです。

買取店側の思惑を利用して、高い査定価格を引き出しましょう。

ジュエリー買取専門店に出す

ジュエリーを高く売るためには、ジュエリーの買取を専門にやっている店を選ぶことは必須です。

ダイヤモンドも普通の買取店やリサイクルショップに出すよりも専門に扱う店の方が正しい査定が期待できます。

ジュエリーは買取査定の判断も難しく、知識のない店は恐々と安値しか付けられません。

ジュエリーの買取準備をする際の注意点

ジュエリーは多少の工夫で高値を付けることも可能ですが、お手入れなどの際には注意したいこともあります。

ヘタなケアをすることで逆に買取価格を下げてしまうこともあるため、注意点を守り慎重にお手入れしましょう。

査定の際に注意しておきたいこと

  • 研磨はしない
  • 水や洗浄液NGの宝石に注意する
  • 有償クリーニングまでは必要ない
  • 相場が分からない時は1つのお店で決めない

研磨は避ける

ジュエリーは原則、自分では洗浄のみにして、研磨するのは避けましょう。

キズがあったり小傷による曇りが気になったりすると、つい磨きたくなりますが、素人がすると傷つける恐れがあります。

柔らかい純金製品などは、ちょっとしたことで傷つきやすく、強い力でこするのもNGです。

水や洗浄液NGの宝石に注意する

宝石には、水に強いものと弱いもの、洗浄液や超音波洗浄がNGのものもあります。

そのため、宝石のついたジュエリーは宝石の特性に合ったケアが必要です。

エメラルドやトルコ石、オパールなどは水洗いは避けましょう。

また、トパーズやタンザナイトは超音波洗浄に弱い宝石です。

一方、比較的強いのはダイヤモンド、ルビー、サファイアですが、状態の悪いものは超音波で割れる恐れがあります。

有償クリーニング等はしないで良い

ジュエリーはクリーニングすることで高く売れるようになりますが、有償クリーニングまでする必要はありません。

中古ジュエリー売却では、お金をかけてクリーニングしてもそこまでの効果が得られないこともあります。

そのため、自分のできる範囲内でのケアに留めた方が無駄になりません。

相場が分からない時は1つのお店で決めない

買取価格に納得できれば決めてもダメではありませんが、できれば複数の店を回ることで買取価格の相場を知っておきたいものです。

最低でも2つくらいの店で査定してもらうと、そのジュエリーが中古市場でどんな評価を受けるか分かります。

せっかくの大切なジュエリーを売るのですから、正しい相場を確認してから売りましょう。

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高く売れるジュエリー・高く売れにくいジュエリーとは?

ジュエリーの中古市場の相場は、それぞれのジュエリーのタイプによって異なります。

どんな形で売却するにしても、一般的な中古買取価格の相場は重要な目安となるものです。

そのため、まずは自分のジュエリーがどのような評価を受けるか、中古相場を知っておきましょう。

 

中古ジュエリーの価格は元値にもよるため、基本的に元の価格が安いと高い値段はつきません。

しかし、その中でも元値に比例して高値が付くジュエリーと元値が高くても中古では安くなるジュエリーがあります。

中古でも高く売れるジュエリーのタイプ

元の価格が高いと中古価格も比例して高くなるのは、中古でも新品と同じくらい価値が残っているジュエリーです。

中古でも欲しいと思われる、価値が衰えないことが決め手となります。

高く売れるジュエリー

  • ハイブランドジュエリー
  • 品質の良いダイヤモンドが付いたジュエリー
  • 純度の高い金やプラチナがふんだんに使われたジュエリー

ハイブランドジュエリー

ハイブランドジュエリーとは、ハリーウィンストン、カルティエといった超一流の高級ブランドのジュエリーを指します。

失礼な物言いかもしれませんが、デパートのジュエリーフロアでショーケースを並べているジュエリーショップは含まれません。

ハイブランドジュエリーは、新品ではなかなか手が出ないほど超高額であるため、中古品でも需要が高くなっています。

また、その中でも原則、地金は金やプラチナを用いたものが高値になる傾向です。

ブランドの価値と地金としての素材の価値があるため、中古市場でも高値が付きます。

品質の良いダイヤモンドが付いたジュエリー

ダイヤモンドのハート&アロー

良質で大粒のダイヤモンドの付いたジュエリーも高値の傾向です。

特に、エンゲージリングに使われるダイヤモンドは品質の高いものが多いため、中古でも高値が予想できます。

ダイヤモンドの価値と地金の価値が組み合わさり、さらにブランドやデザインが良いものであれば、より良い価格になるでしょう。

ただし、ダイヤモンドの価値を前面に出して売るためには鑑定書は必須です。

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純度の高い金やプラチナがふんだんに使われたジュエリー

K18以上、もしくはpt900以上の地金がふんだんに使われたジュエリーもしっかりとした高値が出るでしょう。

純度の高い金やプラチナは、素材としての価値が高いためです。

もし仮にデザインが古く、そのまま指輪やネックレスとしては使えなかったとしても、重さに応じて値段が付きます。

元値は高いのに中古は高く売れないジュエリーのタイプ

元値は高くても、中古になると価格がガクンと下がるジュエリーもあります。

中古でも高値になるジュエリーとの差は、中古でなくても簡単に買えること、実質的な価値がそこまでないことです。

高くなりにくいジュエリー

  • ファッションジュエリー
  • 小粒ダイヤ・カラーストーンが付いたジュエリー
  • K14以下・シルバーのジュエリー

ファッションジュエリー

ファッションジュエリーとは、新品価格が数万円のジュエリーのことを指します。

アクセサリーと言い換えても良いでしょう。

これらのファッションジュエリーは、新品でも比較的買いやすく、中古ではあまり需要が高くありません。

また、どちらかというと華奢な作りだったり、金やプラチナなどの地金の純度も低かったりするため、地金自体の価値も低くなります。

小粒ダイヤ・カラーストーンが付いたジュエリー

小粒のダイヤモンドやカラーストーンは、中古市場ではあまり価値が高くなりません。

中古市場では、基本的に小さなダイヤやカラーストーンは価値の判断基準には含めないためです。

そのため、こうした石の付いたジュエリーは、おおむねブランドもしくはデザインの高さ、地金の素材としての価値で価格が決まります。

K14以下・シルバーのジュエリー

K14以下やシルバー素材のジュエリーも、新品で購入したときの価格が高くても、中古ではあまり高値が付きません。

金であっても、K14やK10、K9などは純度が低いため、地金としての価値が出ないためです。

人気ブランドの場合には、高くなることもありますが、高値が付くシルバーアクセサリーブランドはほんの一部です。

アイテム別ジュエリーの中古価格の目安一覧

アイテム 中古価格の目安 備考
リング(指輪) 比較的高め

(純度や重量の計測もしやすい)

再販品はサイズに影響される
ペンダント ブランドに影響されやすい

ペンダントトップは傷やスレを見られる

ペンダントトップとネックレスで分けて評価するものも
ネックレス シンプルなチェーンは再販されるが買取価格は低め

(重量がないため)

デザインネックレスは再販でも地金でも高額査定可能
ピアス 比較的安め

イヤリングも同様

ブランド以外は地金として評価されることが多い
ブレスレット ブランドに大きく左右される

貴金属バングルは重量で高額に

需要がリングやネックレスより少ないため、割と厳しい
タイピン ハイブランドは高値

それ以外は貴金属の量で査定

チェーン等部品の部分がメッキの場合には貴金属部分だけを厳密査定

ジュエリーを高く売るなら事前の準備とタイミングが重要

ジュエリーを高く売りたい人は、手放す前に入念な準備と情報収集をすることが大切です。

ジュエリーの中古価格は本体のコンデションや品質だけでなく、付属品や売る店、タイミングによっても変わります。

自宅に眠っているジュエリーは、工夫を凝らして高く売却して、有効活用しましょう。

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