フリーランスや会社を立ち上げたい人は、レンタルオフィスに興味がありますよね。
レンタルオフィスとはどんなものか、メリットデメリットや貸し事務所との違いなどを紹介します。
レンタルオフィスの定義とは
レンタルオフィスとは、業務を行う際に必要になる机や椅子、キャビネット、インターネット回線などが備わった貸事務所のことを指します。
これらの設備は利用料金内に含まれています。
一般のレンタルオフィスとは
一般的なレンタルオフィスは、共有スペースがパーテーションなどで区切られており、契約者だけのスペースとして利用できるようになっているものです。
一つの広いスペースを分けて使用しているもので、内装工事などは行えません。
しかし、オフィスとしては必要な空間が確保できるでしょう。
オフィスのレンタル料金
レンタルオフィスの中でもサービスや料金体系はさまざまです。
レンタルオフィスに家具やオフィス機器、インターネット環境があらかじめ備えられている場合、その購入や設置コストがまず不要です。
敷金・保証金は不要な場合と、1-3ヶ月程度である場合が多いようです。
また、短期での契約が可能な事業者も多く、最短1ヶ月という事業者もあります。
レンタルオフィスの賃料は、一般のオフィスと同じく立地、オフィスの広さ、ビルのグレードなどの条件により千差万別です。
単純な坪単価比較では賃貸オフィスのコストを上回る場合もありますが、初期費用やランニングコストを含めた総額のコストや、契約期間の柔軟性なども考慮して比較検討するといいでしょう。
レンタルオフィスのメリットとデメリット
レンタルオフィスのメリットとデメリットはどのようなものになるかを解説します。
レンタルオフィス・コワーキングスペース【アントレサロン】
レンタルオフィスのメリット
レンタルオフィスを利用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
まずは、レンタルオフィスを利用するメリットをご紹介します。
開業コストと月々のランニングコストを抑えられる
レンタルオフィスで開業した場合、開業コストやランニングコストを抑えることが可能です。
レンタルオフィスでも入居時に保証金がありますが、賃料1~3カ月分程度で済みます。
またベースとなる賃料自体が低いことから初期コストを低く抑えることができます。
保証金の要らないレンタルオフィスや、フリーレントなどのキャンペーンを行っているところもあります。
また、レンタルオフィスの賃料には一般的な賃貸オフィスでかかる水道光熱費や管理費、設備のメンテナンス費が含まれていることが多く、こうした費用を負担する必要がありません。
またOA機器が故障したり、インターネットの回線が不調になったりしても、トラブルシューティングからすべて任せられるのも、精神的な負担減にもつながります。
オフィス家具やITインフラを自分でそろえる必要がない
レンタルオフィスには、デスクやチェア、収納など、業務に必要な環境が最初から整っています。
普通のオフィスを賃貸する場合は間取りに合う家具などを探す必要がありますが、レンタルオフィスではそうした手間もかかりません。
また、レンタルオフィスには最初からITインフラが整っており、Wi-Fiやプリンターなどを入居してすぐに利用することができます。
申し込みや工事の立ち会いなどの手間もかかりません。
会社登記ができる
自宅を会社の住所にする場合、登記情報は公開されるためプライバシーの問題や、大家やマンションの管理組合から自宅での登記が認められない可能性もあります。
レンタルオフィスは登記の住所利用を主要なサービスとしており、法人登記も問題なく行えるところが大半です。
他社の事業者と交流ができる
レンタルオフィスにはコミュニティ機能があります。
複数の事業者が利用するレンタルオフィスでは、交流会やパーティーなどのイベントが開催されることもあります。
こうした機会を利用すると、ビジネスの拡大やアライアンスにつながるかもしれません。
一流のビジネス住所が手に入る
都心などのレンタルオフィスを借りることで、その住所に自社の住所を置けます。
名刺やホームページで住所を公開する機会は多く、信用を高めるうえで会社の住所は重要です。
都心のビジネス一等地の住所と郊外の住宅地の住所では、顧客や取引先からの印象が変わることは明らかです。
レンタルオフィスのデメリット
内装を自由に改装できない
ビジネスに合わせてオフィスをアレンジしたい人の場合、レンタルオフィスは合いません。
あらかじめオフィス環境が整っており、内装工事や間取りの変更などを行うことができません。
例えば大掛かりな専用器具を搬入したい場合や自社のキャラクターに合った特徴的な内装を施したい場合などは、そういった事情に合った賃貸オフィスを探す必要があります。
費用負担が予想を超える場合がある
レンタルオフィスの利用料は、サービスの内容によって変動します。
毎月の賃料自体が低額でも会議室利用や秘書サービスなどのオプションを追加していくと高額になることもあります。
レンタルオフィスと貸し事務所・バーチャルオフィスの違い
レンタルオフィスは貸し事務所ともバーチャルオフィスとも違います。
どこが違うか、比較して、自分に合うものを見つけましょう。
貸し事務所との違い
賃貸オフィスや貸し事務所は、賃貸物件として不動産会社との賃貸契約締結が必要です。
また、借りた後に内装工事やネットワーク工事、必要設備の準備とその設置などを行ってからの入居となり、入居が可能になるまでのリード時間は短くはありません。
一方でレンタルオフィスは、即入居可能な状態のオフィスが整備されており、そのワークスペースの提供となります。
バーチャルオフィスとの違い
レンタルオフィスとバーチャルオフィスの違いは、オフィス設備・ワークスペースの有無です。
バーチャルオフィスは、事業を始める際に必要な住所、電話番号などの基本的な情報だけを借りることができます。
また、住所を登記に使えない、あるいは、許認可申請に使えなかったり、口座開設の審査が通りにくかったりするケースもあります。
許認可の取得や会社設立をする場合、登記や口座開設時にレンタルオフィスのほうが審査は有利に進む可能性が高くなります。
ただし、バーチャルオフィスの方が名刺や請求書に載せる住所や固定電話番号、登記や口座開設に使う住所を取得するといったように、最低限の要素を安く使うことが可能です。
バーチャルオフィスとは?メリット・デメリットやレンタルオフィスとの違い
全国展開のバーチャルオフィスKarigo
レンタルオフィス利用前の確認点
立地・賃料
レンタルオフィスの賃料はその立地によります。
通常ですと、一等地にあるハイグレードビルのオフィスはそうでないオフィスに比べて賃料は高くなります。
しかし、賃料を下げるために一等地を避けることを重視するあまり営業活動上アクセスが不便なエリアを選ぶと、賃料とは別に交通費などの余計なコストが発生しかねません。
セキュリティ
レンタルオフィスを選ぶときは、必ずセキュリティレベルを確認してください。
オフィスの建物には多くの人が出入りする上、会議室などの設備は共用となります。
そのため、セキュリティの確保が非常に重要です。
建物全体の管理や入退室システムの有無などの情報は、契約前にチェックできます。
特に24時間出入り可能なオフィスであれば、入退室管理が徹底されているオフィスを選んだ方が良い
オプションサービス
ただオフィスとしてのスペースを借りられるだけではなく、さまざまなオプションサービスが用意されています。
例えば指定番号への電話の転送、宅配物の受け取り・転送、お茶出しなどの来客対応や登記代行など、1人でもスムーズなオフィス運営を可能とするオプションサービスを提供しています。
オプションサービスは月々の賃料にわずかな金額をプラスすれば利用できることが多いものです。
独立して起業しようとする方、SOHOでオフィスを構えたい方は活用してみましょう。
レンタルオフィスを賢く使おう
オフィスをどうするかは起業する際の悩みのタネででした。
レンタルオフィスを利用することでメリットが得られます。
フリーランスで開業したい人、会社設立したい人は、レンタルオフィスのメリットとデメリットを知り、それを賢く使いましょう。