フリーターは、正社員などの形ではなく、アルバイトや日雇いなどで生計を立てる働き方です。
働き方は人それぞれ自由ですが、フリーターという身分に対してあまり良くない印象を持つ人は少なくありません。
あなたも「体裁が悪い!」「結婚できない」「社会の底辺」とか思っていませんか?
しかし、中にはやむを得ない事情、真面目な理由をもってフリーターをしている人もいます。
ここでは、フリーターになる人の特徴や事情などを考察してみました。
フリーターになる人の特徴チェックリスト
フリーターになる人にはある傾向・特徴が見られます。
もちろん、「○○な人は必ずフリーターになる」とは言えません。
しかし、多くのフリーターを見ると、このような性質を持つ人は多いのではないでしょうか。
チェックリスト
- 責任感がない
- 我慢ができない
- 人付き合いが苦手
- 親が甘い
- 家が金持ち
- 体が弱い
- 学歴が低い
- 中退者
責任感がない
フリーターには、責任感がない、社会人としての責任を負いたくないと思っている人が多く見られます。
フリーターであれば、気楽なアルバイト暮らしなので、責任感がない人でも続けられるのが理由かもしれません。
我慢ができない
我慢ができないのもフリーターに多い特徴です。
我慢ができないため、正社員などで長く同じ職場に勤め続けることができません。
ちょっとしたトラブルや不満があるとすぐに仕事を辞めてしまいます。
一度、正社員として就職した後、我慢できずに退職して、そのままフリーターへ…というケースはよくあるものです。
人づきあいが苦手
フリーターの中には、人付き合いが苦手な人も多いものです。
正社員として長く同じ職場に勤務していれば、どうしても同僚などとの関わりは避けられません。
そのため、人と人のつながりが希薄で、合わない人がいたらすぐに辞められるフリーターを選んでいます。
親が甘い・家が金持ち
親や周囲の親しい人たちが甘く、さらに裕福な場合、定職に就かなくても周りから何も言われないので、フリーターを続けやすくなります。
環境によってスポイルされて就職して働く気持ちを削がれるパターンです。
自分の意思を強く持ち、親に左右されないことが一番ですが、人は選べるのであればつい楽な方向へ進んでしまうものです。
体が弱い
体が弱く、フルタイムで勤務できない、長期間勤められない場合には、フリーターをせざる得ません。
それが一時的な体調不良ならともかく、治らない病気や障がいを抱えている場合にはずっとフリーターのような働き方を続ける人もいます。
こうしたやむを得ない事情でフリーターをしている人もいるため、一概に「フリーターはダメだね」などと決めつけてはいけません。
学歴が低い
学歴が低い人は、就職活動で不利益を被り、思ったような就職が叶わないことが多いものです。
そのため、せっかく職についても辞めてしまい、その後フリーターになることもあります。
学歴が高い人でも思うような就職ができない人もいますが、選択肢の広さから考えると学歴が低い人はどちらかというと不利です。
中退して就活のタイミングを失った
高校や大学をきちんと卒業すると、その前に学校側の導きで就職活動を進められます。
しかし、中退してしまうと学校から就活の指導を受けられませんし、多くの人が就活するタイミングで就活できません。
そのため、中退者はフリーターになりやすいのです。
フリーターになる女性の特徴
フリーターになりやすい女性にも特徴があります。
女性の場合には、どちらかというと楽観的な気持ちでフリーターを選ぶ人が多いようです。
他人任せ
フリーターになる女性に多いのは、他人任せで人生をあまり真面目に考えていないタイプです。
親が元気なうちは親に頼り、そのうち良い結婚相手を探して専業主婦にでもなろうと思っています。
夢見がち
フリーターになりやすい女性の特徴としては、夢見がちで現実的ではないこともあげられます。
「きっといつか自分に合う仕事が見つかる」「きっと専業主婦になってもいいという結婚相手が現れる」など内容はともかく、根拠のない夢を追いかけています。
そのため、いつまで経っても仕事はいわゆる「腰掛け」状態です。
フリーターになる男性の特徴
フリーターになる男性にも、ある特徴が見られます。
女性のように「結婚して専業主婦(主夫)」を目指す人は少ないですが、同じように現実が見えていません。
夢だけはでかい
男性でフリーターになる人の特徴は、とにかく夢が大きいこと。
また、夢を語るその口もいわゆる「ビッグマウス」です。
とにかく壮大な夢を語り続け、「いつか俺は○○になってやる」が口癖になっています。
プライドが高い
フリーターの男性は、プライドが高い傾向もあります。
プライドが高いから、自分がフリーターであることを「一時的なこと」と考えています。
また、「いつでも俺は就職なんかできる」「起業しても成功できる」と自分の力量を大きく見積もっています。
しかし、実際には失敗してプライドを傷つけられるのが怖くて、就職活動をしたり起業の準備をしたりはできません。
フリーターになった理由はいろいろ
一般的には総じて悪いイメージのフリーターですが、中には優秀で有能な人もいます。
上記のよからぬ特徴に当てはまらないのにフリーターをしていることもあります。
フリーターになった根本的、そして現実的な理由を見てみましょう。
みんながフリーターになった理由
厚生労働省のパンフレットには、フリーターになったもっとも重要な理由が掲載されていました。
「なんとなく」「正社員はいや」といった漠然とした理由もありますが、将来の準備など、明確な目的でフリーターになった人もいます。
やむを得ないや事情でフリーターになる人もいる
自身の病気や親兄弟の看病のため、介護のためなどで、やむを得ずフリーターをしている人もいます。
本人の気持ちとしては、正社員などでバリバリ働きたいと思っていても、思うように家を空けられなく、外で働けません。
勤務時間が柔軟な仕事や、リモートワークなどの仕事を見つけられたらいいですが、拘束時間が長めの正社員は基本的に難しくなります。
目的を持ってフリーターになった人もいる
目的を持ってフリーターをしている人もいます。
資格取得の勉強に打ち込みたい、来年の公務員試験を受験する予定である、留学のためにお金を貯めているなどです。
先を見据えた計画的なフリーターであり、「ビッグマウス」ではなく本当の意味での期間限定のフリーターです。
【やはり】フリーターになったのは甘えが原因の人もいる
フリーターになる主な原因は、やはり甘えや堕落、怠惰な性質のせいです。
社会人になれば責任を持って働かなければいけないので、気楽でいられるフリーターを選んでしまいました。
また、ずっと甘えていられる環境、甘やかす周囲の人も責任の一端を担っている場合があります。
フリーターも事情や目的はいろいろ
フリーターの多くは、現実逃避や甘え、気楽な立場を楽しんでいる人です。
しかし、中にはやむにやまれぬ事情を抱え、または前向きにフリーターをやっている人もいます。
一概に「フリーターだからダメ」とは言えないため、その人自身を見て判断することが大切です。
また、やむを得ない事情があってフリーターをしている人は、卑屈にならずに堂々とフリーター生活を送ってほしいものです。