フリーターは働き方のスタイルの一種であり、自由で気楽といったイメージがあります。
あまり良くない印象を持たれることも多いフリーターですが、具体的にはどんな状態を指すのでしょうか?
フリーターとはどんな働き方で、正社員やニートとはどう違うのか、詳しい意味や定義、フリーターの問題点を解説します。
フリーターとは
フリーターとは、「フリーアルバイター」が元になった和製英語です。
フリーターの使い方を間違えないために、本来の意味は何か、また、きちんと英語で表現するとなんというかチェックしておきましょう。
フリーターの意味
フリーターは社会に縛られずに自由に働き、生きるアルバイターという意味の言葉です。
一般的にはアルバイトやパートで生活をする人を指します。
フリーターは英語でなんと言う?
フリーターは和製英語であり、英語圏の人に「フリーター」と言っても通じません。
フリーターは英語では「part time worker」(パートタイムワーカー)「part-timer」(パートタイマー)と言います。
訳すると「アルバイター」のことです。
英語圏では、「フリーター」も「アルバイタ―」も同じということになります。
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似て非なる言葉「フリーランス」との違いも。
フリーターの定義
フリーターとは具体的にどんな働き方なのか、詳しい定義を理解しましょう。
一般的なイメージだけでなく、内閣府でも定義づけられており、他の働き方や年齢層などと区別されています。
内閣府によるフリーターの定義
内閣府では、以下のようにフリーターを定義しています。
フリーターの年齢制限
フリーターとは、15歳~34歳までの人をいいます。
「え、じゃあ私は何?」と思った35歳フリーターのあなた。
前述の通り、これはあくまでも「内閣府の定義」です。
フリーターの身分
フリーターとは、学生や主婦(主夫)ではない人のうち、パートやアルバイトをしている人をいいます。
つまり、学生や主婦が兼業でバイトしているのは、フリーターではありません。
また、現時点で無職でもパートやアルバイトで働きたいと思っている人を含みます。
正社員とフリーターの違い
正社員とフリーターの違いは、雇用のされ方が違います。
正社員は正規雇用で、フリーターが働く「アルバイト」は非正規雇用です。
雇用形態が異なると、収入の高さや安定性、福利厚生など、さまざまな待遇も違い、フリーターの生涯年収は正社員より大幅に下回るとされています。
正規雇用と非正規雇用
正規雇用とは、基本的には期限が決まっていないフルタイムの雇用形態です。
定期的な昇給やボーナス、退職金制度、福利厚生サービスなどがそろっており、長く安定的に働き続けられます。
一方、非正規雇用は雇用の期限が決められている「有期雇用」です。
働く期間は雇用契約の際に約束を交わします。
非正規雇用は雇用が不安定で、給料も正規雇用より低くなりますが、正規雇用ほど会社に縛られず、副業や兼業なども可能です。
>>フリーターから正社員になった方がいい?バイト生活を続けるリスクと就職への心構え
>>フリーターのメリット・デメリットとは?正社員との違いや給料比較
ニートとフリーターの違い
ニートとフリーターの違いは、就労しているかどうかです。
ニートとはいわゆる「働いていない人」のことなので、バイトをしているフリーターとは違います。
週1回など少ない時間数でも働いていたらフリーター、一切働いていないならニートです。
ニートの人からは、自虐的に「自宅警備員」などという言葉も生まれました。
自宅でリモートワークや個人事業をしている人は、自宅警備員ではあるかもしれませんが、もちろんニートではありません。
フリーターとアルバイトの違い
フリーターはアルバイトで生計を立てる人なので、ある意味では同じです。
ただし、アルバイトには学生や主婦もいるので、アルバイトが全員フリーターではないということになります。
フリーターの問題点
フリーターは正社員やニートとは違い、正規雇用ではないけれどきちんと社会で働いている人です。
しかし、世間ではフリーターの問題点を懸念する人が多く、冷たい目で見られることも多くなります。
フリーターの抱えている問題とフリーターの不安について考えてみましょう。
フリーターは将来が不安
フリーターは、有期雇用の非正規労働者なので、同じ職場でいつまでも働けるわけではありません。
次の仕事が見つかればいいですが、年齢が上がるにつれて採用率も下がってしまい、なかなか次の仕事に付けないことも起こりえます。
また、退職金制度などもないため、老後の生活費にも困りそうです。
やりがいのある仕事をさせてもらえない
優秀な人材でも、フリーター(アルバイト)であるというだけで、やりがいのある仕事をするチャンスが少なくなります。
基本的には、会社では正社員がメインとなる重要な仕事、アルバイトやパートは覚えやすくて簡単なルーティンワークと決まっています。
そのため、どれだけやる気とポテンシャルが高い人でも、面白い仕事や責任ある仕事が回ってきません。
自分のスキルアップや今後のキャリアを考える上でも、大きな損失と言えそうです。
>>職歴なしの30代フリーターから正社員就職するには?目指せる職業と仕事探しの方法
フリーターは悪くないけど将来性はない
フリーターは、自由度が高く、いろいろなバイトをしたい人には楽しい働き方です。
しかし、将来のことを考えると、収入面や待遇面など、不安もあります。
また、30代前半までと定義づけられていることから分かるように、若い世代の働き方という印象です。
これからフリーターになろうとしている人、今フリーターの人は、さまざまな雇用形態を比較して、慎重に進む道を見極めましょう。