女性が仕事を持ち、一生働き続けることは簡単なことではありません。
男性と肩を並べて働く大変さ、出産や子育てなどのライフイベントなど、さまざまな問題を乗り越えることが必要です。
とはいえ、共働きや結婚しない主義、シングルマザーなどで、一生働き続ける女性も増えています。
そんな女性が働きやすい、一生働ける仕事や働き方を探すにはどうしたら良いでしょうか?
一生働きたい女性が仕事を見極めるポイント
女性が一生働き続けるためには、継続しやすさ、ライフイベントや体力の変化に合わせて働けることが大切です。
一生の仕事を探すために、女性が押さえておきたいポイントを紹介します。
専門性が高くスキルが身につく仕事
男女限らずですが、専門性が高く、働き続けることでスキルを構築できる仕事は魅力があります。
特に女性は、出産や育休などでキャリアが途切れる、家族の都合で退職を余儀なくされることも多いため、いつでもどの会社でも通用するスキルの獲得は重要です。
一度休職や退職しても、獲得したスキルは消えません。
蓄積してきたスキルを活かして、再就職などのチャンスをつかめるでしょう。
男女差がない仕事
男性との格差などが激しいと、一生続けるやりがいを感じられなくなることも。
賃金やキャリアアップのチャンス、仕事内容など、男女同等に得られる仕事なら、一生やりがいを感じ、良い環境で続けられます。
専門職や技術職、資格が必要な仕事などは男女差が少ない傾向です。
女性ならではの感性が活かせる仕事
男女同等以上、女性だからこその感性、特性、スキルを活かした仕事も働きやすく、やりがいも感じられます。
女性ならではのコミュニケーションスキルやこまやかな気遣いを生かす接客、カウンセリングなど、また、女性の美容や健康に関する仕事などがあります。
AIができない仕事
一生働き続けるためには、できれば将来にわたってAIとって変わられないような仕事に就いた方が安心です。
とりあえず収入が欲しいからと言って、ライン作業や簡単な事務作業などに就くこともありますが、働きながら資格取得やスキルアップなどを図り、人にしかできない職種を探しましょう。
体力に関係なく長く続けるられる仕事
男女平等、肉体労働の現場に立つ女性も増えたとはいえ、男女の体力の差は歴然としています。
また、女性は出産などで一時的にせよ体力を奪われる時期もあります。
そのため、女性が一生続ける仕事を選ぶなら、体力に関係ない仕事がおすすめです。
自分にとって魅力的な仕事
男女関係なく、自分にとって魅力を感じる仕事に就くことは、一生働き続けるモチベーションになります。
業種や職種にかかわらず、自分が興味のある分野、やりがいを感じる仕事に就くことが大切です。
安定している仕事
女性が一生続けるためには、安定して働けることも大切です。
給料は固定給の正社員、公務員など、雇用環境が安定していると一生勤めやすくなります。
また、通年繁忙期と閑散期の差がなく、残業時間も安定していると家庭や子育てとの両立もしやすくなるでしょう。
業種が成長市場で将来性がある
業種や勤務先の安定性も大切です。
業種は成長市場で、会社も将来性があると安心して勤め続けられます。
≫女性が働きやすい仕事・職業は何?年収・勤続年数データを分析
女性が重視する働き方・職場選びのポイントとは
女性が一生安心して働き続けるには、仕事の種類だけでなく、働き方や職場を選ぶことも大切です。
女性のライフスタイルを邪魔しない働き方やキャリアを大切にしてくれる職場を選びましょう。
プライベートと両立できる
独身女性なら趣味や遊び、副業や恋愛など、子どもがいるなら子育てなど、プライベートと仕事を両立できることは、働き方、職場選びの大切なポイントです。
「仕事が趣味!仕事が命!」と言い切れる人はともかく、やはりプライベートと両立できない仕事は長続きしません。
労働時間や休日はもちろん、一日の仕事量や有給休暇の取得率など、プライベートを充実できる心身のゆとりを持てるか、チェックしましょう。
待遇面が充実している
待遇面の充実は、男女関係なく押さえておきたいポイントです。
福利厚生サービスや家賃などの補助・手当、社員割引など、自分の好みの(必要な)待遇が充実している職場なら、給料だけでないプライスレスな価値があります。
出産などのライフイベントに配慮がある
女性のライフイベントに理解があり、育休などの制度面が充実していることも大切です。
女性が長く働く上では、多くの人が悩む出産や子育て。
産休や育休があるとないとでは、働き続けやすさに雲泥の差があります。
また、産休や育休があるだけでなく、取得率が高く、現実的に取得できることも大切です。
お飾りのために作ったような制度なら、あってもないようなものです。
複数のキャリアプランがある
女性の働きやすさを考える上では、キャリアプランを選べることも一つのポイントです。
結婚や子育てもなしで、仕事一筋に生きるのもアリですが、子育ても家庭も大切にしたいという生き方もアリです。
そんな人には、一時的にせよ時短勤務を選択できたり、残業のない部署へ異動できたりする柔軟な対応があると安心して働けます。
さらに、在宅勤務などの選択肢もあるようなら、子どもの病気の時も休みを取らずに働くこともできるかもしれません。
将来、自分がどんな環境で何を選択したくなるかなど、誰にも分かりません。
そのため、今は「結婚なんかするもんか」と思っていても、柔軟に働き方を変えられる職場を選ぶことはおすすめです。
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仕事選びで後悔しないための5つの注意点
仕事選びで失敗すると多くの時間を失い、やり直すのにパワーも使います。
大抵のことはやり直しがきくものですが、できれば失敗はしたくないもの。
仕事選びで後悔しないために大切な5つの注意点を紹介します。
徹底的に情報収集を行う
仕事選びで大切なのは、情報です。
情報は、自分自身に正しい選択肢を見せ、より多くの中から選ぶ余地を与えます。
転職や就職活動をする際には、まずは情報収集を徹底的にしましょう。
経験者のリアルな体験談を聞く
情報の一つですが、体験談は非常に役立ちます。
自分が働きたい業種や職種、会社のリアルな状況が分かり、現実的に自分が働けるかどうかも分かります。
憧れだけでなく現実を見た上で、本当に働きたいか判断するために大切です。
アルバイトから始めてみる
実際にアルバイトで体験できるなら、体験談などではなく自分でやってみるのが一番です。
インターンなどでも良いでしょう。
職場の雰囲気まで分かり、将来バリバリ働く自分の姿も見えてきます。
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考えすぎずに行動してみる
やりたいことはある、けれど情報が少ない、ちょっと弊害がある、といった場合には、とりあえず動いてみるのも大切です。
転職回数が多くても、3年続かなくても、特に自分の履歴が傷つくことはありません。
いざとなったらフリーランスという働き方もあります。
そのため、「入社して続かなかったらどうしよう」「自分にできるかな」などと悩む必要はありません。
自分のやる気を大切に、考えすぎずにやってみましょう。
長期的な視点で考えてみる
仕事選びでは、短期的ではなく長期的な視点で考えることが大切です。
最初の1、2年は○○しかできない……それは当たり前です。数年後には自分がやりたいことができるかもしれません。
また、若い今は体力的に元気だけど将来はどうなる?そこまで考えましょう。
今楽しいこと、今やりたいことはもちろん大切です。
でも、同時に「将来どうなるか」まで考えて仕事や職場を選びましょう。
女性が働きやすい仕事・働き方を選んで
女性が一生働き続けるためには、仕事の内容から働き方、企業の環境など、いろいろ注意点があります。
自分が働き続けやすい仕事や場所を探すのは大変ですが、チャンスを無駄にせず、果敢にチャレンジしていきましょう。
人生一度きり、仕事もプライベートも充実させ、生き生きと毎日を過ごすことが大切です。