クラウドファンディングは銀行融資や投資家の投資と違います。
起業家のとってのリスクもあるものです。成功するとは限りません。
クラウドファンディングを利用したい人はどうやって資金を募るか、やり方を知り、注意点を把握してから行動をおこしましょう。
クラウドファンディングとは
クラウドファンディングは、個人・法人がネットを通じて不特定多数の方から支援を受けるビジネスです。
起業の資金調達方法に利用されています。
不特定多数に資金を募る方法
不特定多数の人々から小口で出資を募ることができる新しい資金調達です。
不特定の人たちから少しのお金を出してもらうことができます。
起業アイデアに出資してもらえる
クラウドファンディングでは、自分のアイデアを公開して、出資を募ることができます。
銀行に借金できるような信用はないけれど、起業アイデアはあるという人にぴったりです。
アイデアをクラウドファンディングサイトで公開することで、不特定多数の人から見てもらい、「リターンを欲しい」と思われるとお金を出してもらえることもあります。
クラウドファンディングのやり方
クラウドファンディングをやりたい人は、まずクラウドファンディングサイトに登録して起業のアイデアを公開しましょう。
クラウドファンディングのやり方は簡単で、誰にもできます。
クラウドファンディングサイトに登録
クラウドファンディングサイトに登録します。
自分の情報をサイトに入力し、ログインのためのパスワードを登録しましょう。
自分の起業アイデアをクラウドファンディングサイトで発表
どんなプロジェクトをやるか、プロジェクトの流れやお礼のリターンを記載します。
サイトが審査してくれて、OKである時はサイトで発表できます。
カテゴリー、目標金額、連絡先、サムネにする画像データを登録します。
また、PR動画もできたら登録すると良いでしょう。
出資者へのお礼品を発表
クラウドファンディングでは、出資者へのお礼のリターンが魅力的であると、多くの人が「出資したい」と思います。
魅力的なリターンを考えて、発表しましょう。
また、リターンをするための資金や労力などを考えて、リターンを計画することが必要です。
アイデアへの出資を募る
サイトの審査に通ったら、いよいよ出資募集がスタート。
クラウドファンディングサイトの自分のプロジェクトに導くSNSもやりましょう。
自分のSNSでクラウドファンディングへの出資、閲覧を呼びかけます。
閲覧者・支援者への活動報告
閲覧した人や支援してくれた人に活動報告を行います。
活動報告は、一度そのプロジェクトを閲覧し、寄付するかどうか悩んでいる人に訴えかけるのに有効です。
出資者へお礼品を送る
プロジェクトへの出資金が達成したら、サイトから自分の口座に出資金が入金されます。
無事入金したら、お礼のリターンを届けましょう。
リターンは発表した内容のものが必要です。
クラウドファンディングの注意
クラウドファンディングは便利にも見えますが、利用するには注意が必要です。
軽い気持ちで利用していると足元をすくわれることもあります。
クラウドファンディングを利用する際に注意したいことを紹介します。
資金調達に時間がかかる
クラウドファンディングでの資金調達は時間がかかります。
通常、金融機関などで融資を受ける場合にかかる時間は1ヶ月ほどです。
しかしクラウドファンディングの場合、目標金額達成までに数か月かかる可能性もあります。
プロジェクトを用意して、それをクラウドファンディングサイトで審査して掲載の許可を得るまである程度、期間が必要です。
また、掲載されたとしても目標金額の達成までも時間がかかります。
達成までの時間を読むことが出来ないので、すぐに資金を集めたい場合には向いていません。
また、事業資金をすべて調達しようとするのではなく、時間の事も考慮し資金の一部を調達する手段として考えるべきです。
管理コストがかかる
クラウドファンディングは資金調達をする場ですが、かえって管理コストがかかる可能性があります。
例えば購入型クラウドファンディングの場合、プロジェクト成功時には商品やサービスをお返し(リターン)することが必要です。
その際に支援してくれた人々にミスなくリターンを送ろうとした場合、最低限の人数とシステムが必要になることが考えられます。
人件費やシステム費など、管理コストの事も視野にいれながらクラウドファンディングを実施しなければいけません。
リターンを返すための手間がかかる
プロジェクトが成功した場合は、お礼のリターンを返す必要があります。
リターンを返すのには手間がかかり、プロジェクトの本番である起業の作業ができません。
銀行融資ならば、お礼は要りません。
Web上で不特定多数に公開されて削除できない
クラウドファンディングで一度プロジェクトを公開すると、募集期間中はもちろん、目標金額の達成・未達成に関わらず、原則としてWeb上から削除することはできません。
また、サイト上だけではなく、他のWebサイトにも残る可能性もあります。
インターネット上で消すことが出来ないので、半永久的に残ってしまうのです。
軽い気持ちで後先を考えずにプロジェクトを公開すると、将来後悔する事になるでしょう。
炎上や批判などを受ける可能性がある
クラウドファンディングはインターネット上で不特定多数に公開されます。
プロジェクトの内容を見て、第三者が好意的でないコメントを集中的に投稿、拡散したり、プロジェクトの内容が批判される可能性もあります。
プロジェクトが失敗する可能性がある
クラウドファンディングで資金調達に成功したとしても、プロジェクトそのものが失敗する可能性があります。
プロジェクト内容がどんなに魅力的で評価されても、技術面において可能でなければプロジェクトが失敗してしまうでしょう。
起案者は、クラウドファンディングまでの計画だけでなく資金調達後の事もしっかり考えておく必要があります。
クラウドファンディングで起業アイデアに出資を募ろう
クラウドファンディングは起業アイデアに不特定多数の人が出資してくれる仕組みです。
注意点に気を付けながら、この仕組みを有効に利用し、自分のアイデアを生かして起業しましょう。
出資を募ることで、自分の起業アイデアの是非を問うこともできます。
起業したい人は、クラウドファンディング以外の資金調達方法も検討して、良い調達方法を見極めましょう。