過去にリサイクルショップで働いていた筆者が、リサイクルショップの仕事内容や給料などについてお話します。
リサイクルショップの特徴は、なんと言ってもお客様は商品を買うだけでなく売ることもある点!
そのため、リサイクルショップの仕事は、ほんの少し他の接客サービス業とはひと味違います。
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リサイクルショップは地球に優しい業種です。
リサイクルショップの仕事内容とは
リサイクルショップの業務には、買取と販売の2つがあります。
リサイクルショップのスタッフは、主にこの2つの業務を担っています。
買取業務に関する仕事内容
買取業務とは、お客様の持ってきた商品(主に中古品)を査定し、お金を支払って買い取る仕事のことです。
個人のお客様から商品を買う(仕入れる)業務は、リサイクルショップにしか見られない業務であり、大きな特徴となります。
査定
査定は、お客様が売りたい商品をくまなく検品して「〇円なら買取できます!」と店が買い取れる価格を提示する仕事です。
ジュエリーなら金属の種類や純度の簡易検査を、ブランドバッグならキズや汚れをチェックして売れるかどうか見ます。
カメラや時計、ゲーム機などは動作確認を行います。
査定と鑑定の違い
リサイクルショップで行うのは、鑑定ではなく査定です。
鑑定では真贋を検査して明らかにしますが、査定ではそこまで厳密には分かりません。
査定でも当然「これは本物のルイヴィトンかな?」といった調査はします。
ただし、「違うかも?」となった場合も「これは本物ではありません」とは断言することはありません。
「偽物っぽい」と思った査定スタッフは通常、お客様には、
「当店で買い取ることは出来かねます」
とだけお伝えします。
書類管理
買取した際には、お客様から同意書や身分証のコピーなどをいただきます。
そう言った書類は個人情報としてしっかりと管理しなければいけません。
買い取った商品とともに、書類の管理を行うこともリサイクルショップの買取業務の一つです。
検品とクリーニング
買い取った商品は、そのまま販売するわけではありません。
査定スタッフが行うとは限りませんが、買取後はあらためて検品を行い、可能な範囲でクリーニングやメンテナンスを行います。
軽く汚れを拭いたり、簡単に故障箇所を直したりします。
衣類などは原則、持ち込まれた状態での販売となりますが、ハイブランド品などは真贋の確認も兼ねて正規店でメンテナンスを受けることもあります。
(販売で元が取れる場合のみ)
販売業務に関する仕事内容
リサイクルショップでは、買い取った商品を販売する業務もあります。
こちらの仕事は、基本的にはアパレルショップなどの普通の販売スタッフとあまり違いはありません。
ただし、やはり中古品を扱うショップならではの苦労や意識したい点もあります。
値付け
リサイクルショップで扱う商品には、一つとして同じものはありません。
中古品はどれも一つひとつ状態や付属品の数が違っており、同じメーカーの同じ品番のものであっても、異なる価格が付きます。
そのため、値付けは非常に難しく、経験と技量が問われます。
アルバイトは値付けはせず、社員が行うのが一般的です。
在庫管理
リサイクルショップの在庫管理は、他の店とやることに差はありません。
ただし、リサイクルショップの商品は、できるだけ早く売るために値引きも積極的に行われます。
日々の業務としては、売れた商品のデータ処理、値引きした商品のデータ変更などがあります。
年度ごとに棚卸しも行います。
レイアウト・商品棚の整とん
開店時には、商品を見やすく、購買意欲を掻き立てるように、レイアウトを整えたり商品棚を整理します。
商品説明
お客様から質問や要望があったら、商品の説明をしたり、ショーケースから商品を取り出してお見せしたりします。
リサイクルショップの商品は一つとして同じ状態のものはありません。
そのため、丁寧に説明し、商品の機能や人気などの一般的な情報だけでなく、本品の状態まで理解してもらうことが大切です。
たま~に値下げ交渉されることも
リサイクルショップの商品は、基本的に中古品であり、それなりに劣化があります。
中には、その劣化部分を見て「安くして」「まけて」というお客様もいました。
そんな時は、「その劣化も見越しての価格なので~」と説明しますが、納得いただけなくてごねられる場合も。
日本のお店でそんなに値切られるのはリサイクルショップならではの事例です。
リサイクルショップの給料・就労環境は?
リサイクルショップの給料、労働条件は、それぞれのお店によって異なりますが、おおよそ一般的な販売職と同じ程度と見られます。
マネージャーなどの役職が付けば役職手当が、また、通勤手当や残業手当などもつきます。
リサイクルショップの給料
リサイクルショップの正社員の給料の目安は、月給20万円~30万円。
責任者や店舗経営に携わる場合には、40万円~が目安となります。
また、パートアルバイトの募集も多く、時給は1000円前後です。
リサイクルショップで必要な資格
リサイクルショップでは、入社前に求められる資格やスキルはありません。
宝石の鑑定士など役立つ民間資格はありますが、事前に学んでいなくても大丈夫です。
ただし、販売経験者(中でも査定経験者)は優遇されます。
また、出張買取を行っている店では、運転免許証が必要となることがあります。
リサイクルショップの働き方
リサイクルショップの労働条件は、おおむね多くの販売業・サービス業の労働条件と同じようなものです。
労働時間は8時間、大体が早番と遅番に分かれています。
早番は開店準備込みで8時~9時から、遅番は閉店業務を含めて夜10時位までです。
あまり早い時間や遅い時間にはお客様が来ないため、人手は必要ありません。
そのため、開店時間や閉店時間は小規模店では1~2名、大規模店でも数名で回すことがあります。
休日は主に平日、土日休みは他のスタッフと譲り合いながらとなります。
有給休暇はもちろんありますが、サービス業の宿命として普通のサラリーマンが休んでいる時は稼ぎ時なので、そこを避けて取得します。
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リサイクルショップに向いている人は?
リサイクルショップ店員はやりがいのある仕事
リサイクルショップの店員は、査定という業務がある関係で、普通の販売職とは違った経験ができます。
基本はサービス業であるため、接客や土日勤務の辛さはありますが、やりがいと誇りを持って働ける職場です。
転職を考えている接客好きな人は、リサイクルショップで働くことも検討してみましょう。
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