副業やプチ起業の中でも比較的始めやすいのは、販売系のお仕事です。
原則的には資格なども不要ですし、特殊なスキルも使いません。
さらに販売系の副業の中でも誰でもやりやすいのは、Amazonせどりとネットショップ運営です。
販売系の副業をやってみたい人のために、2つの事業のメリットデメリットや向いているタイプを紹介します。
Amazonせどりとネットショップ運営とは
せどりとネットショップ運営は、どちらもネット販売をする事業ですが、それぞれに手法は異なります。
Amazonせどりとは
Amazonせどりは、Amazon内で商品を販売する商いです。
ネットショップや量販店などから仕入れた商品をAmazonで販売して、差額で利ザヤを稼ぎます。
Amazonという巨大なショッピングモールの一角に商品を置かせてもらっているイメージです。
卸ではなく小売店から仕入れて売るため、転売とも言われます。
(転売とせどりは厳密には少し違うものです)
ネットショップ運営とは
ネットショップは、Amazonなどのインターネットモールで販売するのではなく、自分で店を立ち上げて販売する方法です。
Amazonせどりではすでに存在するAmazonというショップ内にアカウントを作って商品を出すだけですが、ネットショップは一から自分の店をネット上に作ります。
販売するものは基本的には、自分が作った商品や卸業者から仕入れた商品です。
Amazonせどりとネットショップ運営の共通点は?
Amazonせどりとネットショップ運営は、どちらも「オンラインの販売系である」という他に共通点があります。
2つのやり方や共通点ををチェックしてみましょう。
どちらも小規模から始められる
これら2つの事業は、コストも少なく、オフィスや店も持たずにできます。
インターネット上での取引が中心となるため、実際に店を出すよりもずっと安く始められます。
事業に失敗した場合も、撤退はネット上からIDを消去したりネット上のサービスを解約するだけなので簡単です。
専門知識が必要ない
どちらも、プログラミングやSEOなどの専門知識なしで始められます。
AmazonせどりではAmazonのシステムに従うだけで商品を出品できます。
ネットショップ運営でも、クラウドのネットショップ作成サービスなどで手軽にショップ作成が可能です。
スキマ時間でもできる
Amazonせどりもネットショップ運営も、時間のある時にだけ作業するスタイルでも開業できます。
本業にサラリーマンをしている人も、商店などを営んでいる人も、本業が終わった後や休日、通勤時間や客の混まない時間など、本業の傍らで経営が可能です。
顧客も無数だがライバルも無数
ネット上でのサービスに参入する場合、他の事業でも同じですが、世界の人を相手に商売することになります。
つまり、顧客は世界中にいますし、反対にライバルも世界中にいるのです。
日本語で紹介文などを書くことで多少は絞られますが、いずれにせよ広い世界を相手にすることに違いはありません。
これは、自分の目の前にいる客を相手にする商店との大きな違いです。
Amazonせどりとネットショップ運営のメリット・魅力は?
Amazonせどりとネットショップ運営には、それぞれにメリットがあります。
2つの事業は少し似ていますが、大きな違いもあるため、メリットを見定めて自分との相性を考えましょう。
Amazonせどりのメリットは手軽さ!
Amazonせどりのメリットは、手間をかけずに始められる点です。
宣伝や集客などはAmazonの知名度があるため必要ありませんし、お店のレイアウトやデザインなどを考える必要もありません。
ネットショップ運営のメリットは自由さ
ネットショップは、すべてを一から作ることができ、一国一城の主の気分を味わえます。
Amazonなどのプラットフォームを借りているわけではないため、商品のジャンルも自由、価格の付け方も自由、誰からも制約を受けません。
Amazonせどりとネットショップ運営のデメリットは?
Amazonせどりとネットショップ運営では、ちょっと使いにくい、やりにくいと感じる点もあります。
始める前にデメリットも理解しておくことで、あとで「こんなはずじゃなかった」と思うのを避けられます。
Amazonせどりのデメリットは規制の厳しさ
Amazonせどりでは、Amazon内で商売をするため、そのルールに従うことが必要です。
Amazonでは転売に対して比較的厳しい規制を行っており、商品によってはせどりをしてはいけないと決められているものもあります。
Amazonのルールは常に更新されるため、「今日売って良かったものが明日は売れない」ということも起こるかもしれません。
ネットショップ運営のデメリットは集客の難しさ
ネットショップは、Amazonなどとは違い、完全な個人店です。
そのため、集客のための対策はすべて自分でやる必要があります。
たとえるならば、Amazonせどりはショッピングモール内のテナントであるのに対し、ネットショップは街の商店です。
そのため、Amazonのようにモールの知名度を使うこともできませんし、この広いネットの世界で小さな店を知らしめるのはたやすいことではありません。
Amazonせどりとネットショップ運営に向いている人は?
Amazonせどりもネットショップも、良いこともあれば難しいこともあります。
そんな2種類の販売方法ですが、デメリットを克服し、メリットを生かせる人ならばうまく稼いでいけるのではないでしょうか?
また、扱う商品なども違うため、商品の仕入れなどの準備の得意分野でも向き不向きは分かれます。
Amazonせどりが向いている人のタイプ
Amazonせどりが向いているのは、とりあえず気軽に副業を始めたい人です。
効率重視で気軽に販売したい
Amazonせどりでは、ネットや近所の量販店などで商品を仕入れ、Amazonへ出品するだけで商売ができます。
そのため、自分の店を作って、デザインを考えて、集客して・・・
といった手順を踏まずに手っ取り早く売上を上げたい人に向いています。
外注サービスなどを活用すれば、ネットで仕入れて、そのままAmazonに商品を入庫して出品することも可能です。
自社商品がない
せどりは自社商品を持たない人も手軽に商品を準備できるスタイルです。
販売するためには商品が必要ですが、せどりはネットや小売店から買ったものを商品にします。
そのため、自分で商品を作ったり卸売業者と取引したりしなくても、商売ができます。
ネットショップ運営が向いている人のタイプ
ネットショップ運営が向いているのは、どちらかというと自分の店に創意工夫したいタイプです。
自分の店にオリジナリティを持たせたい
ネットショップ運営では、プログラミングなどの知識は必要ありませんが、デザインやサービス内容などは自分で作り上げる必要があります。
商品をどんなふうにレイアウトして、セールやキャンペーンも実施して、送料を決めて・・・など、自分でやりたい人、考えることを楽しめる人が向いているでしょう。
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ハンドメイドや卸業者との付き合いができる
ネットショップでは、せどりとは違って主に自社商品の販売に適しています。
それはハンドメイド作品でもいいですし、メーカーや卸業者から仕入れるのもアリです。
自分のショップで販売したい商品がある、仕入れるツテがある人もネットショップに向いています。
販売系のプチ起業・副業は売り方と売るもので手段を選ぶ
Amazonせどりとネットショップ運営では、売り方や商品の仕入れ方が違います。
どちらもメリットやデメリットがあるので、自分はどちらが向いているか、慎重に選びましょう。
どちらも始めやすいため、一方を試してみてダメならもう一つをやってみるというのも悪くありません。