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無期雇用派遣とは?仕組み・正社員や一般派遣(登録型)とメリットを比較

無期雇用派遣は、2013年の労働契約法の改正によって広く認知されるようになった派遣の働き方です。

一般的な派遣というと、有期雇用の登録型派遣を思い浮かべる人は多いでしょう。

しかし、無期雇用派遣は登録型派遣とは全く異なった雇用契約と働き方をします。

無期雇用派遣とは

無期雇用派遣の働き方を他の働き方と比較しながら解説します。

基本的に押さえておきたい無期雇用派遣の特徴は、

  • 派遣会社と無期限の雇用契約を交わす
  • 正社員とは違う雇用形態である
  • 一般派遣(有期雇用派遣)とも違う雇用形態である

の2点です。

一見正社員とも似ていますが、実際には大きな違いがあります。

常用型派遣と無期雇用派遣の違い

無期雇用派遣は、「常用型派遣」と呼ばれることもあります。

どちらも同じ意味で使われていると思って差し支えありません。

登録型派遣と無期雇用派遣の違い

派遣のタイプ 契約期間 雇用 給料
登録型派遣 有期雇用 派遣会社 時給制が基本
無期雇用派遣 無期雇用 派遣会社 月給制が多い

登録型派遣も無期雇用派遣も、派遣会社に雇用され、派遣先で働きます。

しかし、登録型派遣が有期雇用契約であるのに対し、無期雇用派遣は期限の定めのない雇用契約を交わします。

また、無期雇用派遣では一つの派遣先で契約終了しても、派遣会社との契約は終了せず、給料もずっと発生します。

有期雇用派遣は一つの派遣先で契約期間が満了すると、派遣会社とも契約終了です。

無期雇用派遣の給料・ボーナス

無期雇用派遣では、給料は時給制ではなく月給制が多くなります。

また、無期雇用派遣はボーナスも派遣会社のルールに従って支給されることが多いものです。

有期雇用契約と無期雇用契約の違い

契約のタイプ 契約期間 契約更新 3年ルール
有期契約 3ヶ月・半年など(1日単位も) あり あり
無期契約 無期限 なし なし

無期雇用契約は、登録型派遣の有期雇用契約とは違い、期限が決められておらず、そのため、契約更新もありません。

また、労働者派遣法改正によって始まった「3年ルール」も対象外となります。

3年ルールは「同じ派遣先で3年を超えて働くことはできない」というルールです。

正社員と無期雇用派遣の違い

雇用形態 契約期間 雇用 就労場所 給料の支払い
派遣先の正社員 無期限 派遣先企業 派遣先企業 派遣先企業
派遣会社の正社員 無期限 派遣会社 派遣会社 派遣会社
無期雇用派遣 無期限 派遣会社 派遣先企業 派遣会社

無期雇用派遣は、無期限の雇用契約という点では正社員に似ています。

しかし、派遣先企業の正社員とも違いますし、派遣会社の正社員とも違います。

正社員は、雇用や就労場所、給料の出どころがすべて同一です。

それに対し、無期雇用派遣は雇用・給料は派遣会社、働く場所は派遣先とバラバラです。

紹介予定派遣と無期雇用派遣の違い

紹介予定派遣とは、派遣期間が終了後、派遣社員から直接雇用になる(ことを選べる)ことが前提の派遣です。

紹介予定派遣の場合、派遣契約終了後は正社員や契約社員など、派遣先企業の直接雇用になることができます。

一方、無期雇用派遣から直接雇用になることは原則ありません。

(ただし、派遣先から気に入られて、イレギュラー対応として社員に受け入れられることがないとは言えません)

無期雇用派遣のメリットとは

無期雇用派遣は、正社員とも登録型派遣とも違った働き方が特徴です。

その特徴によって、正社員や登録型派遣と比べて「快適」「働きやすい」と感じることもあります。

正社員と比べた場合のメリット

正社員は最高の境遇のように思う人もいますが、無期雇用派遣の方が働きやすいと感じる点もあります。

部署・仕事の内容が変わりにくい

無期雇用派遣は、基本的に派遣なので派遣先の転勤や人事異動の対象外です。

派遣会社と派遣先の契約が続いている限り、契約で決められた部署での仕事がずっと続きます。

また、正社員は経営上の都合で本人の意思とは関係なく異動や転勤することもありますが、

無期雇用派遣は基本的には本人の希望や専門性を元に派遣先を探してくれます。

派遣会社も、向いていないスタッフを派遣すると「仕事ができない派遣をよこした」など、顧客である派遣先からの印象が悪くなります。

そのため、派遣会社としても適材適所を目指してスタッフを派遣することは大切にしています。(できる範囲で、ですが)

安定しつつもいろいろな職場を体験できる

無期雇用派遣は、雇用を切られるリスクなく、派遣先を渡り歩くことができます。

正社員として一つの会社に入社した場合、部署や支店などの異動はできても、全く別の企業に行くことはありません。

基本は安定して働けて、一つの職場に割と長く派遣されますが、派遣契約に応じていろいろな会社を経験する刺激も味わえます。

採用されやすい

無期雇用派遣は、正社員と同じ月給制で安定的なのに、正社員より採用ハードルが低めです。

登録型よりは難易度高めですが、正社員を目指すよりは採用されやすいと言えます。

バイトや登録型派遣で働いてきて、その不安定さが気がかりになったら、次のステップとしてチャレンジしやすいのが無期雇用派遣です。

登録型派遣(有期雇用)と比べた時のメリット

登録型派遣と比べても、無期雇用派遣は良いと感じられる点があります。

同じ派遣社員とはいえ、待遇は全く違うため魅力も異なります。

3年ルールがない

無期雇用派遣は、登録型派遣の3年ルールが適用されません。

そのため、同じ職場で長く働きやすくなります。

安定の月給制

無期雇用派遣は基本的に月給制(違うこともある)なので、働く日数にお給料が左右されません

GWなど祝日の多い月や年末年始やお盆を含む月など、登録型派遣の場合、お給料が大きく減ってしまうことがあります。

ところが、月給制であれば派遣先が休みの時は一緒に休めて、お給料は毎月同じ額もらえます。

派遣期間が途切れてもお給料はもらえる

無期雇用派遣は、派遣期間に関係なく無期限で派遣会社と雇用契約を結んでいます。

そのため、派遣期間と派遣期間の間に働いていない期間(待機期間、待機中)も一定のお給料をもらえます。

待機期間の過ごし方は、登録している派遣会社内で事務作業などをする、自宅待機するなど、さまざまです。

無期雇用派遣のデメリットとは

無期雇用派遣は、正社員や登録型派遣と比べて困った面もあります。

働きにくいと感じる人も多い点をチェックして、無期雇用派遣の実態をトータルで理解しましょう。

正社員と比べた場合のデメリット

正社員と同じような働き方でも、やはり正社員に劣ると感じる点もあります。

昇給しにくい

無期雇用派遣は、長期間働いても、その成果としての昇給や昇進、キャリアアップがしにくくなっています

理由は、無期雇用派遣を雇用しているのは、派遣先ではないためです。

派遣先が高評価しても、派遣社員は派遣会社の基準に従って評価、昇給などが決まります。

また、派遣元の正社員と違う就業規則、契約内容で働くことが多く、やはり昇給や昇進のチャンスは少ないようです。

安定したお給料は約束されていますが、上を目指すのは難しいと感じます。

働く場所(派遣先)が変わる

無期雇用派遣でも、派遣先と派遣会社の契約が終われば、その時点で同じ派遣先では働けなくなります。

もちろん、また別の会社へ派遣されますが、仕事内容ややり方は違うため、また一から学び直す手間がかかります。

せっかく覚えた仕事、仲良くなった同僚などを自分の意思とは関係なく失う可能性もあるのが雇用形態関係なく派遣の共通点です。

登録型派遣(有期雇用)と比べた場合のデメリット

派遣は派遣でも、登録型と無期雇用派遣では働き方が全く違います。

これまで登録型で楽しく派遣社員をしていた場合、無期雇用派遣に変わることでガッカリすることがあるかもしれません。

派遣の自由さが味わえない

登録型派遣の良さは、3ヶ月や半年などで仕事を選べ、契約が切れたタイミングで旅行など、自分の楽しみを満喫できることです。

しかし、無期雇用派遣の場合には、派遣先との契約が切れても派遣会社との雇用契約は切れないので、自由に遊ぶことなどはできません

それどころか、契約と契約の間(待機中)になかなか次が見つからない人は、派遣会社で仕事をすることもあります。

派遣先のえり好みができない

登録型派遣の場合、待機中は契約が切れているため、たとえ仕事が決まらなくても派遣会社のふところは痛みません。

そのため、派遣社員は自分の気に入った仕事が見つかるまで働かない選択もできます。

ところが、無期雇用派遣の場合には待機中も給料手当が発生するため、会社から早く次の派遣先を決めるように言われます。

もちろん無理して気の進まない職場へ派遣される必要はありません。

しかし、何度も断っていると、派遣会社から雇用契約を切られる(退職を提案される)可能性があります。

無期雇用派遣になるにはどうしたらいい?

無期雇用派遣には、メリットもデメリットもあります。

それを踏まえて、やってみたいと思ったら、以下の2つの手段で無期雇用派遣になることができます。

  • 通算5年を超えて登録型派遣で働く
  • 無期雇用派遣の採用に応募する

無期雇用派遣の採用について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

通算5年を超えて登録型派遣で働く

現在、派遣社員として働いている人が無期雇用派遣になる近道は、今の派遣のお仕事を5年以上続けることです。

通算5年以上派遣された場合、その人は無期雇用派遣への転換を派遣会社へ申請できるようになります。

これを無期転換ルールといいます。

無期転換ルールの条件は、

  • 有期労働契約が通算5年を超えた時
  • 契約更新回数が1回以上
  • 同じ派遣会社と契約が続いている

で、派遣社員以外に契約社員やパートアルバイトなど、全ての有期雇用労働者が対象です。

無期転換ルールのよくある質問(Q&A)|厚生労働省

無期雇用派遣の採用に応募する

派遣会社の中には、無期雇用派遣を募集している会社もあります。

最初から無期雇用派遣として採用されるため、5年も待つ必要がありません。

ただし、無期雇用派遣の採用は登録型派遣よりもハードルが高く、不採用になることもあります。

応募の際には、正社員の採用試験を受けるくらいの気持ちで挑みましょう。

ただし、職歴や実績は問わない、未経験の採用を行う会社も多いため、その点は安心です。

無期雇用派遣のファンタブル
テンプスタッフ funtable

無期雇用派遣は正社員とも登録型派遣とも違う働き方

無期雇用派遣は、これまで主流だった登録型派遣とはひと味違った働き方です。

正社員と似てはいますが、やはり派遣社員であるという変わった立場になっています。

正社員や登録型派遣ではない働き方をしてみたい人は、メリットもデメリットも踏まえて無期雇用派遣を検討してみましょう。

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